国王陛下の極上ティータイム
大切な人。何気ないその言葉に胸を打ちぬかれるような感覚がする。


「私もこんな性格をしているから、嫌われる人には嫌われます。それは分かっているし、仕方のないことだとも思います。それに、今までは誰に嫌われても仕方ないと思っていました。けれど、ランティス様に出会って変わりました。

ランティス様にだけは嫌われたくないと思いました」


ランティスの瞳が開かれていく。


「だからこそランティス様が私の茶を気に入ってくださったことが何より嬉しかった。ここに来て良かったです」

言いながら涙が溢れる。その涙を手で拭いながら微笑むと「嬉しいのはこちらだ」とランティスが呟いた。


「きみが好きだよ、クラリス」


クラリスは目を見開いた。


「必ずきみを幸せにする。どうか、俺のそばにいてくれないかな」


やさしいエメラルドの瞳がクラリスをまっすぐに見据えた。

溢れる涙を手のひらで拭うと、クラリスは満面の笑みを見せた。




「はい」



まるで花が咲くように、ランティスは嬉しそうに微笑んだ。

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