エリート医師のイジワルな溺甘療法
「もしかして、私と一緒に眠ることを想定してあのベッド買ったんですか? こういう関係になるって保証もないのに」
「そう、たしかにイメージしていた。どうして君が頭に浮かぶのか考えたら、もう行動してみるしかないだろ。そしたら君に恋をした。だから、全力で君を落としたんだ」
「ぜ、全力って……雄介さんが?」
「ああ必死だったぞ。悪いか?」
「そ、そんなことは、ないけれど」
じゃああのとき外で待っていてくれたのも。食事に誘ってくれたのも。そのあとの経緯も。数々の女ごろしぶりも。全部、私を口説くためだったの。
ということは、彼は、天然女ごろしじゃなかったんだ。
あんなに全力で来なくても、私は十分恋に落ちていたのに。
「で、でも、その理屈ならソファも大きい方がいいでしょ? 居眠りしたら落ちちゃう」
「そんなことはないな。座面が狭ければ、なんの躊躇もなく君を膝に乗せられる。それが、俺のほしいソファのイメージ」
ニッと笑って、指先で私の頬にそっと触れる。
「わ、膝に!? ……それは、却下ですっ」
ぷいっとそっぽを向いて見せる。
あんなに広いお部屋に小さなソファ一個なんて、冗談なのか、本気なのかよく分からない。さっきは私がくつろげるようにって言っていたのに、真面目に訊かなければよかった。