エリート医師のイジワルな溺甘療法
「ね、雄介さん。これからはひとりで買い物してもいいでしょ?」
「仕方がない……まあ、いいだろう」
犯人は捕まったけれど、それでもちょっと不安がありそうな感じで、しぶしぶ許してくれる。彼の過保護はまだまだ続きそうだ。
ご飯は、さくっと出来上がるものがいいということで、材料を切って煮るだけの鍋料理に決まった。
すき焼き用のお肉が安かったので、メニューはそれにし、彼と小さなテーブルを囲む。
この折り畳みテーブルで食べるのもあと数回。そう思うとちょっと寂しくもある。
だって彼がこれを買ってきてくれた日に、告白されたのだから、ちょっとした記念品なのだ。
これから先もっとたくさん記念品が増えていったらいいな。
「ごちそうさまでした」
ふたりで一緒に片づけをして、彼が入れてくれたお茶を飲む。
他愛無いお喋りをしていた唇が彼の人差し指で止められて、艶を含んだ瞳が近づいてくる。
「もう黙って」
濃厚なキスをされた後は『逃がさない』と宣言された通り、たっぷりと“おしおき”をされたのだった。