エリート医師のイジワルな溺甘療法
メニュー考えていたらお腹が空いてきちゃった。それもそのはず、もうお昼なのだ。
受付近くにあるテレビは、お昼のニュースを流し始めていた。
「瀬川さーん」
「あ、はいっ」
ようやく呼ばれてホッとしつつ立ち上がると、看護師ではなくレントゲン技師が私を待っていた。
先にレントゲンを撮るよう先生に指示されたそうで、撮った後はそのまま中待合室で待つことにする。
診察室の『医師 安西雄介』と書かれたプレートを見たら、急に緊張してきた。
昨夜先生は、おそらく大丈夫と言っていたけれど、心なしか足首に痛みがあるように感じる。
骨が痛いのか、違う部分が痛いのか、よく分からない。気のせいだといいんだけれど。
『俺が警察に連れて行く』
もしもひびが入っていたら、忙しい先生にも迷惑をかけてしまう。
仕事も完全復帰が遅れて、マホガニーの皆に負担をかけてしまう。
やだやだ、どうして私ばかりがこんな目に合うの?
そわそわどきどきしながら待っていると、診察室の中から女性の笑い声が聞こえてきた。
『やぁん、先生ったらぁ。じゃぁ、また来まぁす』
とろとろに甘えるような口調がはっきり聞こえた後、カーテンがふわりと揺れて女の子が出てきた。