エリート医師のイジワルな溺甘療法
こうなったらもう、あと何時間でも待てる。
白衣を着て仕事をする姿はキリッとしていて、やっぱりカッコイイ。
そのうえに患者さんへの対応がよくて、爽やかなのに色気が半端じゃなくて、敏腕で……なんて、モテないはずがない。
けれど仕事中は、さっきみたいなかわいい子でもはじき返すのだ。完璧な鉄壁要塞。
でも、こんな人に、私は昨日、キスされたんだ──。
先生の潤んだ瞳が私をじっと見つめて、オトコの匂いがふわっと鼻をくすぐって、そっと唇が触れた。
最初はやさしかったけれど、だんだん熱っぽくなっていって……先生はオトコなんだって、改めて感じた。
肉じゃがのことを思い出さなかったら、あのあとどうなっていたのかな。
私は、先生に愛されてると思ってもいいの? あのときの雰囲気で、キスしちゃっただけ?
まもなく先生の背後にあるカーテンが揺れて、看護師がレントゲン写真を持って現れたので、私の思考は中断された。
先生は写真と交換するように、書き終わったカルテを渡している。
専門的な会話を交わして、看護師は先生に笑いかけて出ていった。
話し方がてきぱきしていて、仕事のできる女という感じだった。
おまけに綺麗で……先生の彼女も、あんな感じの人だったのかな。