俺だけのLovelyメイド
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「…………」
どうして、こんなことになったのか。
こんな状況になった今でも、あたしには全くと言っていい程理解が出来ない。
あたしの隣で、笑ってヒラヒラと手を振っている男をキッと睨み付ける。
視線に気付いたのか、その男はこっちを見てニヤリと笑った。
「どうした?蘭」
「どうしたもこうしたもないでしょ!?
何、これ‼
どんな状況!?って言うか、何このギャラリー‼」
見渡す限り──人、人、人。
たくさんの人だかり。
ここは、カップルコンテストの為にグラウンドのど真ん中に作られた特設会場で。
あたし達は当然、そのステージの上にいて。
飛び入り参加なのに、なぜかステージの真ん中に座らされてて。
……あり得ないでしょ?