再会はある日突然!!



ロビーに入ると、丁度同じ科の先輩医師が居た。



「あれ?斎藤先生?今日休みにしてなかった?」


そりゃそうだ。

俺から休みが欲しいって言ったんだから…。



「実は、彼女が倒れて…」


腕の中のななちゃんを、ちらっと見ながら言った。


誰が見てもやばい状態だろう。


「診察室使ってもいいですか?」



ななちゃんの様子を見た白鳥先生は、すぐに診察室を1つ開けてくれた。



「ありがとうございます。」



「お前、休みだろ?俺が見ようか?」


白鳥先生がそう言ってくれたけど、ななちゃんは俺以外だと嫌だと言っていたから、辞めておこうかな…



「すいません、彼女、極度の病院嫌いで…」


そう言うとわかったみたいで、三枝を呼んでくると言って、ナースステーションに向かった。


三枝さんなら、ななちゃんも会っているから大丈夫だろう…



白鳥先生は、そんなこと知らないだろうけど、俺と仕事をする事が多い三枝さんを呼ぼうと思ったらしい。


さすが、よく見ている。



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