身代わりの姫

夕方より前に、リラ達と待ち合わせてショーへと出かけた。


明るい音楽と共に、踊り子達が入ってきて踊り始める。


10人程の踊り子がしなやかな動きで一糸乱れぬ同じ動きで舞い、それぞれ1人でも踊る。

踊り子が踊るのは見たことがあるが、数人で大きな動きのある踊りは初めてで、同じ人間とは思えなかった。


動物と一緒に投げ輪をしたり、大きな男の人が飾り付けた眼鏡をして手品をするすがたは面白く楽しかった。


またリラとカルールと3人で過ごす時間も、最後だと思い切り笑った。





教会に帰って来たのは、夜も更けていた。







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