冷愛冷涙-Reiai Reirui-

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待ちに待った8月11日が来た。


朝、お母さんが病院の前まで車で迎えに来てくれた。


「おかえり。愛。お見舞いいけなくてごめんね」


私は後部座席に座って、運転席に座るお母さんと会話する。


「全然大丈夫だよ。冷も悠里も来てくれたから」


こうやって、お母さんと話せるのは、あと何回なんだろう。


もっと話していたい。


もっと、お母さんと笑いたい。


もっと……。


まだまだお母さんと一緒にいたいよ…。


あと数ヵ月なんて…やだよ……。


「愛…ごめんね?やっぱり寂しいよね」


寂しくないって言ったら嘘になるけど…。


「大丈夫だよ。私は仕事してるお母さん好きだよ」


お母さんが関わってるテレビを見るのが好き。


「そう…?ありがとね、愛」
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