冷徹社長の容赦ないご愛執
「で、お姉ちゃん。本当のところ、どうなの?」
「なにが?」
「付き合ってるの?」
「誰が?」
「お姉ちゃんがだよ、社長さんと」
「ま……っ!! まさか!!」
驚きのあまり思いのほか大きな声が出てしまい、慌てて口を塞ぐ。
「どうしてそうなるのよ。大和といい、詩織までそんなこと言って」
「だってさ、九州にまで出張に同行するなんて。秘書としては普通のことなの?」
「今回は本当にたまたまなの。私の地元に行きたいって社長が言うから……」
日本語を話せる社長の通訳として同行しているなんていう理由じゃ、納得してもらえないだろうと戸惑う。
「へえ、地元、にねぇ」
「え、なによ……」
詩織の含みを見せる言い方は、さっぱりその意図がわからない。
「しかも、あの社長さん、超……ぉ、イケメンだしさ」
「は……」
まったくもって理由になりえないようなことを口走る詩織に、開いた口が塞がらない。
「なにが?」
「付き合ってるの?」
「誰が?」
「お姉ちゃんがだよ、社長さんと」
「ま……っ!! まさか!!」
驚きのあまり思いのほか大きな声が出てしまい、慌てて口を塞ぐ。
「どうしてそうなるのよ。大和といい、詩織までそんなこと言って」
「だってさ、九州にまで出張に同行するなんて。秘書としては普通のことなの?」
「今回は本当にたまたまなの。私の地元に行きたいって社長が言うから……」
日本語を話せる社長の通訳として同行しているなんていう理由じゃ、納得してもらえないだろうと戸惑う。
「へえ、地元、にねぇ」
「え、なによ……」
詩織の含みを見せる言い方は、さっぱりその意図がわからない。
「しかも、あの社長さん、超……ぉ、イケメンだしさ」
「は……」
まったくもって理由になりえないようなことを口走る詩織に、開いた口が塞がらない。