孤高なCEOの秘密を知ったら、偽装婚約で囲われ独占愛に抗えない
ふたり分の荷物を持ち、また私の手を引いて歩き出す社長。
『あっ、ユウセイ待って!』
まだ自分の荷物が出てきていないルイさんの焦った英語が人混みの上を舞う。
呼びかける彼に見向きもせず、社長はずんずんと足を進める。
「しゃ、社長、いいんですか、ルイさん……」
「あいつは面倒だ、先に行く。今からついて来られたら、俺達がどこに住むのかがバレる」
“俺達”と私も一緒にくくられた言葉に、どきりとしながら、大股で歩く社長にちょこちょこと小走りでついて行く。
仲良しのはずなのに、家がバレてしまうのがなぜいけないのか、はなはだ疑問だ。
チャーターしていたハイヤーの運転手に出迎えられ、辿り着いた駐車場。
いつものように私を先に後部座席に乗せる社長の向こうから、ガラガラと盛大なキャスターの音を立てながら、物凄い勢いでルイさんが追いついてきた。
『ユウセイ! 逃げるなんてヒドイ!』
チッ、という社長の舌打ちが聞こえてすぐに、私が乗り込んだドアが閉められる。
静かな車内に、乗せろだの乗せないだの押し問答がこもって聞こえてきた。
のち、不機嫌を露にした社長が私の隣に、ルイさんが助手席に、ふたり同時に乗り込んできて、同時にドアが閉まる。
結局仲良しなのかなんなのか、不思議なふたりの関係性にきょとんと首をかしげるばかりだった。
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『あっ、ユウセイ待って!』
まだ自分の荷物が出てきていないルイさんの焦った英語が人混みの上を舞う。
呼びかける彼に見向きもせず、社長はずんずんと足を進める。
「しゃ、社長、いいんですか、ルイさん……」
「あいつは面倒だ、先に行く。今からついて来られたら、俺達がどこに住むのかがバレる」
“俺達”と私も一緒にくくられた言葉に、どきりとしながら、大股で歩く社長にちょこちょこと小走りでついて行く。
仲良しのはずなのに、家がバレてしまうのがなぜいけないのか、はなはだ疑問だ。
チャーターしていたハイヤーの運転手に出迎えられ、辿り着いた駐車場。
いつものように私を先に後部座席に乗せる社長の向こうから、ガラガラと盛大なキャスターの音を立てながら、物凄い勢いでルイさんが追いついてきた。
『ユウセイ! 逃げるなんてヒドイ!』
チッ、という社長の舌打ちが聞こえてすぐに、私が乗り込んだドアが閉められる。
静かな車内に、乗せろだの乗せないだの押し問答がこもって聞こえてきた。
のち、不機嫌を露にした社長が私の隣に、ルイさんが助手席に、ふたり同時に乗り込んできて、同時にドアが閉まる。
結局仲良しなのかなんなのか、不思議なふたりの関係性にきょとんと首をかしげるばかりだった。
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