孤高なCEOの秘密を知ったら、偽装婚約で囲われ独占愛に抗えない
『だ、大丈夫です! 自分の携帯で電話してきますので……っ』
『俺が個人的に頼んでるんだ。仕事の一環なんだから、私用の電話を使うことはない』
受話器を持った手で、長い指が番号を催促するようにボタンに掛けられる。
上司からの心遣いを何度も跳ねのけるのは逆に失礼にあたると諦めて、懐からスマホを取り出し、とある寿司店の番号を呼び出した。
「03――……」
私が英語で告げる番号通りにプッシュする長い指。
十桁の数字を言い終わると、呼び出し音の漏れ聞こえる受話器が指モデルのような美しい指先に包まれて渡された。
節ばっていて男らしくも綺麗な指。
そのままじっと見入ってしまいそうな目を、慌ててぱちぱちと瞬いて覚まさせる。
意識してその指に触れてしまわないよう、コードレスの受話器を受け取ると同時に、電話の向こうに応答があった。
『俺が個人的に頼んでるんだ。仕事の一環なんだから、私用の電話を使うことはない』
受話器を持った手で、長い指が番号を催促するようにボタンに掛けられる。
上司からの心遣いを何度も跳ねのけるのは逆に失礼にあたると諦めて、懐からスマホを取り出し、とある寿司店の番号を呼び出した。
「03――……」
私が英語で告げる番号通りにプッシュする長い指。
十桁の数字を言い終わると、呼び出し音の漏れ聞こえる受話器が指モデルのような美しい指先に包まれて渡された。
節ばっていて男らしくも綺麗な指。
そのままじっと見入ってしまいそうな目を、慌ててぱちぱちと瞬いて覚まさせる。
意識してその指に触れてしまわないよう、コードレスの受話器を受け取ると同時に、電話の向こうに応答があった。