孤高なCEOの秘密を知ったら、偽装婚約で囲われ独占愛に抗えない
*
翌朝、私の出社時間ぎりぎりで、空港まで社長を見送りに来た。
少しでも長く一緒にいたいと思ったのは、社長も私と同じだったようで、空港までの車中ずっと手を繋いでいた。
「お気をつけて」
「ああ、行ってくるよ」
出発ゲートまでは時間的についていくことができずに、送迎車用の乗りつけ場所で見送ることになった。
最小限の荷物を抱えた社長は、一歩進めた足を踏みとどめる。
思い出したように振り向いてくるなり、首根っこを抱えてやわらかな温もりを私の唇に残してくれた。
「週末までには帰る」
「はい、いってらっしゃい」
今生の別れでもあるまいし、さすがにしょぼくれすぎかと思うくらい、声が上がらなかった。
翌朝、私の出社時間ぎりぎりで、空港まで社長を見送りに来た。
少しでも長く一緒にいたいと思ったのは、社長も私と同じだったようで、空港までの車中ずっと手を繋いでいた。
「お気をつけて」
「ああ、行ってくるよ」
出発ゲートまでは時間的についていくことができずに、送迎車用の乗りつけ場所で見送ることになった。
最小限の荷物を抱えた社長は、一歩進めた足を踏みとどめる。
思い出したように振り向いてくるなり、首根っこを抱えてやわらかな温もりを私の唇に残してくれた。
「週末までには帰る」
「はい、いってらっしゃい」
今生の別れでもあるまいし、さすがにしょぼくれすぎかと思うくらい、声が上がらなかった。