常務の愛娘の「田中さん」を探せ!
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小会議室Aから出るために、水島 慶人はドアを開けようとしていた。ここでつかの間の逢引をしていた朝比奈 蓉子は、先に人事課に帰している。
慶人は創業家の蓉子を自分のモノにするということは、自分の人生を朝比奈家に捧げる、ということだと考えていた。だから「妹」だと思うようにして、ずーっと意識しないようにしてきたのだが……
幼い頃から美少女の名をほしいままにしていた蓉子。親戚の集まりなどで蓉子と一緒になるとき、慶人はいつも、彼女の一途でまっすぐな熱い視線を感じた。
彼女が大人の魅力を兼ね備えた美しい女性に成長しても、それは変わらなかった。
いや……変わらないだろうと、慶人はどこかタカを括っていたのだ。
だから、この前ショットバーで、蓉子が合コンで出会った既婚の男の話をするものだから、いつも冷静で穏やかな彼としたことが、つい感情をむき出しにしてしまった。
だが、いつまでも意地を張っていると蓉子を失うことになる、ということにやっと気づいたのだ。そして、かなり酒を呑んだその勢いも借りて、蓉子をやっと手に入れることができた。
すると、今まで彼女を避けていたのが信じられないくらい少しの間でも会いたくなって、後場が引けてからの会議のあと、ここに呼ぶようになった。
そのとき、隣の小会議室Bからガチャッとドアが開く音がして、だれかが出て行く気配がした。
慶人は小会議室Aのドアを薄く開けた。
すると、ネクタイをきゅっ、と締めながら、急いで大股で歩いていく後ろ姿が見えた。
営業二課の課長で従兄弟の上條 大地だった。
そしてしばらくして、また隣のドアが開く音がしたので、慶人もドアを開いた。
隣から出てきたのは、常務の娘で営業事務課の田中 亜湖だった。
彼を見て、驚いた顔をしていた。
小会議室Aから出るために、水島 慶人はドアを開けようとしていた。ここでつかの間の逢引をしていた朝比奈 蓉子は、先に人事課に帰している。
慶人は創業家の蓉子を自分のモノにするということは、自分の人生を朝比奈家に捧げる、ということだと考えていた。だから「妹」だと思うようにして、ずーっと意識しないようにしてきたのだが……
幼い頃から美少女の名をほしいままにしていた蓉子。親戚の集まりなどで蓉子と一緒になるとき、慶人はいつも、彼女の一途でまっすぐな熱い視線を感じた。
彼女が大人の魅力を兼ね備えた美しい女性に成長しても、それは変わらなかった。
いや……変わらないだろうと、慶人はどこかタカを括っていたのだ。
だから、この前ショットバーで、蓉子が合コンで出会った既婚の男の話をするものだから、いつも冷静で穏やかな彼としたことが、つい感情をむき出しにしてしまった。
だが、いつまでも意地を張っていると蓉子を失うことになる、ということにやっと気づいたのだ。そして、かなり酒を呑んだその勢いも借りて、蓉子をやっと手に入れることができた。
すると、今まで彼女を避けていたのが信じられないくらい少しの間でも会いたくなって、後場が引けてからの会議のあと、ここに呼ぶようになった。
そのとき、隣の小会議室Bからガチャッとドアが開く音がして、だれかが出て行く気配がした。
慶人は小会議室Aのドアを薄く開けた。
すると、ネクタイをきゅっ、と締めながら、急いで大股で歩いていく後ろ姿が見えた。
営業二課の課長で従兄弟の上條 大地だった。
そしてしばらくして、また隣のドアが開く音がしたので、慶人もドアを開いた。
隣から出てきたのは、常務の娘で営業事務課の田中 亜湖だった。
彼を見て、驚いた顔をしていた。