常務の愛娘の「田中さん」を探せ!
その刹那、亜湖に知られたらブッ飛ばされそうなことも同時に大地の心に浮かんでいた。
……やっぱ、亜湖の胸は本物だ。亜湖が巨乳なのは確定だ。
亜湖はシフォンのトップスをふわっとまとっていて、胸のふくらみは外からではわからない。
だが、今の大地はその胸に顔を埋めるように彼女に包まれている。彼の頬に当たる、やわらかいけれども弾力もある、その触感がリアルなのだ。
一刻も早く、服を通してではなく、直で味わいたいと強く思った。
「……そのウィスキー、アイリッシュですよね?」
突然、亜湖が尋ねた。
彼女は彼女で、いつの間にか大地が呑んでいる酒に気が取られていたようだ。顔だけ、彼のグラスに向いている。
大地は自分が抱いてしまった邪念を棚に上げて、ムッとした。
「呑んでみるか?」
亜湖の胸から顔を上げ、上目遣いで訊いた。
彼女はうれしそうに、こくん、と肯いた。
「呑んだことないから、呑んでみたい」
すると、大地はおもむろにグラスからグレンダロウを口に含み、
「……んっ」
と言って、顎で、くいっ、と亜湖に促した。
亜湖は今度は自分からキスをする羽目になってしまった。