常務の愛娘の「田中さん」を探せ!

しばらくして、大地が透明の袋に入った衣類を持って戻ってきた。

「丸の内のトレーディングルームにいた頃の教育係だった先輩が最近結婚して、新婚旅行の土産なんだけど、新品だから」

アメリカのオークランドにあるユナイテッド・スタジオの白いポロシャツだった。

アメリカンサイズのメンズのLなので、受け取った亜湖が着てみると膝上丈になり、まるでポロワンピだ。袖はパフスリーブのようになった。
ポロシャツは生地は厚めだが、下着を着けず素肌にそのまま着ているため、胸の突端がくっきりと浮き出ている。襟をふんわり立てるために、上のボタンを外しているので、胸の谷間が見えそうで見えない、という微妙なことになっている。

亜湖は小柄ながら身体のバランスがよく、手足が長かった。横から見ると、ふっくらと愛らしいおしりがキュッと上がっているのがわかる。
さらに、歩くと腰からおしり・脚にかけて、生地がまとわりつくようになり、急に身体(からだ)のラインが現れる。

大地はたちまちソソられて、もう一度亜湖をベッドへ引きずり込みたくなった。

「……洗濯機はどこ?」

亜湖はそんな大地のことなどつゆしらず、犬のような無邪気な瞳で尋ねた。

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