溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜

するとそんな私の前で、九条さんが小さくため息を吐いた。そして何を思ったのかスッと手を伸ばすと、私の肩まである髪を一すくいし、落ち着いた声色で口を開いた。

「部下に手を出すなんてどうかしてると思うし、俺なんかが誰かを幸せにするとかそんなおこがましい真似できないとずっと思ってた。だから我慢してきたけどそれももうやめる
「……え?」
「お前の言動に振り回されてイライラるのはもうごめんだ。俺でいいだろ。俺のものになれよ、西沢」

九条さんの言葉が耳の奥で何度もこだまする。俺のものになれって、もしかして私告白されてる?手が届かないと思っていた九条さんに?
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