溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜
「わかりました。じゃあ今年は帰ってみます」
彼と一緒ならどんなことも乗り越えられる気がする。九条さんが大丈夫だと言うのなら、なんだってやれる気がする。
「ありがとうございます、九条さん」
彼を抱きしめながらそう繰り返す。
「大好きです」
何度言っても足りない。この人が愛しくてたまらない。九条さんが私の過去も未来も愛してくれるように、私もそんな存在でありたい。
そっと優しく抱き寄せてくれた彼に自ら唇を寄せると、ちょっと驚いたような顔をしていた。そうかと思うと急に視界がクルリと回転し、気が付いたときには妖艶な笑みを浮かべる九条さんに見下ろされていた。