溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜


彼女が立ててきた計画を元に車を走らせる。

今から花見をして、そのあと水族館に行って、夜は夜景の見えるレストランでうまいものを食うのだとか。

「こんな風にゆっくり出かけるのも久しぶりですよねー。ずっと京吾さん忙しかったから」

風をうけ、流れる髪を抑えながら穏やかな口調で言う。確かに色んなことが一気に押し寄せ、二人で出掛けるということもなかなか出来なかった。

もしかすると寂しい思いをさせていたのかもしれない。だからといって口にだして不満を言うことは一度もなかった。どんなに帰りが遅くても、何日も会えなくても、必ずいつも笑顔で出迎えてくれる。

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