ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ2 【完】
「ももしかして、ことみが通り魔に遭ったっていうのは嘘!?」
「えぇ。そういうことにしないと、誰も信じてくれないから」
「じゃあ……本当はこの、終わりの儀式をやってた?」
「そうです。菜摘がそのときの鬼で、小指を繋いでいたのはことみでした。私は最後で、なにも起きなくて……実際は、まちがってたのかもしれません。助かる方法は別にあったのかも」
「にわかに信じがたいけど……」
「でも現に!! ことみは殺されて、菜摘は行方不明。単なる都市伝説じゃないのだけは確かです!」
……なるほど。
「ありがとう! キミと話せてよかった」
里恵からLINEであの掲示板のコピーを送ってもらい、僕はその場をあとにした。
なんだか刑事になった気分。それも、本物より一歩先を行っているような優越感。
……警察より早く菜摘を見つけてみせる。そして、このカメラに伊達磨理子とやらを収めてやるんだ!
そのときだった。
「キャアァ゛――――ッ゛!!」
後方から断末魔の叫び。
僕は、ぎょっとして肩をすくめ、恐るおそる振り返る。
「り゛、里恵ちゃん!?」