ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ2 【完】
「うぉ! ど、どこで見つけたの!?」
すぐに、タクミが興味を示す。
「見つけたっていうか、知り合いに送ってもらったんだ」
「……すげぇ! マジで本当にあったんだ」
どうやら都市伝説マニアには有名らしい。
「なんか、おもしろそうじゃん」
興味津々の浩介。
「だろ!?」
似た感性のヤツがいて、僕のテンションもあがる。
「これから暇だし、やってみるか?」
今だけは、仕切りたがり屋の杉山さんを許そう。
だが、集団にひとりぐらいは必ずいる。
「ボク、これはマジでやばいと思う……」
協調性の乏しい、こういうヤツが。
「…………」
「そうだな……」
「ピンちゃんがやりたくないって言うならしょうがない」
……ほらみろ。
一気に空気が変わってしまった。
ひょんなことからこういう流れになったが、ここまで来たら引き返すのはもったいない。
……もし、手足のない女の幽霊が写真に撮れたら……。
きっと、三流のゴシップ雑誌が買ってくれる。
いやしい欲が出て、僕は心の中で舌打ちをしながら、ある物を取り出す。
「実は、こんなのがあるんだけど……」
これで彼らの背中を押せるはずだ。
「な!?」
「「おぉー!」」
「そ、想像を絶する純白ですな!」
テーブルにバラまいたのは、秘蔵のお宝写真。
「アイドルのパンチラを激写してみました! 売ったらきっと、とんでもない高値になるぜ!」
「「ゴクッ」」
全員の唾を飲む音が、ここまで聞こえてくる。
「掲示板に書かれてる呪いのゲームをみんなでやるって言うなら、タダであげるよ! どうだ?」
これで首を横に振る者はいなくなった。