ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(上) 【完】
――キィイーーーーーーンッ。
「っ゛!」
突如、鼓膜をつんざく耳鳴り。それも、参加者全員。
「耳が……痛てぇ゛」
「ダ・ル・マ・サ・ン……」
ズッ―
ザザザザザザザッ――
「ガ・コ・ロ・シ・タ」
「ん⁉」
ズズッ―
ザザザザッ――
「何の音⁈」
ズッ―
ザザザザザザザザザザザッ――
直哉の声に被さって聴こえる奇怪な音。彼が振り返ると、それは止む。
「ダ・ル・マ……」
ズッ―
ズザザザザザザッ――
「サ・ン・ガ・コ・ロ・ン・ダ」
――……。
招かれざる“何か”は、僕たちと遊んでいるようだ。
大木に向かい一直線に迫る邪悪。
身の危険が徐々にリアリティーを増してゆく。
「ナオヤ! いい加減にしろ!」
隣にいた亮平が襟を掴んで引くと、彼はきょとんとした目で首を傾げる。
「ヤベッ……俺、今、寝てた?」
「……は⁉」
ズザッ―
ザザザザザザッ――
「ね゛、ぁ……あれ。ほら、あそこ!」
美佐子は遠くを指差して皆の視線を集める。
「なんだ⁉ ネコか?」
にしては大きい。だが、人にしては小さい黒い塊が、公園の真ん中辺りにポツンと佇む。
その後ろには、引きずられたような跡が地面に刻まれていた。
すっかり正気を取り戻した直哉。昔ながらのムチャぶりをかます。
「ぉぉい、動かねぇぞ。ヤス、お前見てこい!」