ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(上) 【完】




瞼を上げると、見慣れない真っ白な天井。

僕は病院のベッドに横たわっていた。

「たっちゃん……」

とっさに、鮮明すぎる夢の続きを叫ぶ。

「リョウ! ッ……」

上体を起こそうと試みたが、首筋の激しい痛みに阻まれる。

「無理しないで!」

「……彩矢香」

その周りには昨夜のメンバー。加えて康文もいた。

「タツミ、襲われたんだよ。憶えてる?」

「ぇ……襲われた?」

自分では見えないが、僕の首筋にはヤケドの痕があるらしい。

「主治医の先生が、スタンガンだろうって」

「……スタンガン?」

要するに、心的ストレスで意識を失ったのではなく、外的ショックで気絶したのだ。

「それで、アイツは⁈」

途端に全員揃って顔をしかめ、最悪の答えが返ってくる。

「リョウは……死んだよ」

「え⁉」

今朝、千葉県にある星都小学校で彼の遺体が見つかった。

ただでさえバラバラのそれを何者かが、校舎の屋上から放り投げたらしい。

第一発見者はまたしても、担任だった畑山。

直哉の時と同様に、“イジメの末路”というメッセージも遺棄現場に残されていた。

「りょ゛う……」

「なあ、タツミ。一体何があったんだ?」

「……あいつ、自分で手足を斬ったんだよ!」

「自分で?!」
「手足を!?」

皆の表情を見れば分かる。

その常軌を逸した様たるや、想像すらままならないだろう。

「でもどうして……千葉に……」

――コンッ、コンッ。

「ちょっと、いいかな?」



 
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