ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(下) 【結】
身動きが取れず、何もすることがない毎日を過ごしていると、頭の中には様々な復讐のプランが思い浮かぶ。
その主人公はいつもあの女。
私のいじめに必ず裏で糸を引き操っていた宝泉彩矢香には、死んでも償いきれない罪がある。
にも関わらず、あの女のSNSは毎日パリピ全開だった。
どうやら今現在は、親の金で名ばかりのアメリカ留学をしているらしく、写真にはほぼ毎回酒を片手に金髪の女とマッチョな男が共にアホ面で写っていた。
世の中には、多くの苦労をしてもたくさんの努力を積み重ねたって、報われない人が大勢いる。
一方でコイツのように、何でも手に入る順風満帆な一生を過ごす。
この差に愕然とするしかないのか。
やりきれない思いを抱えながら入院生活を送っていたが、思わぬ怪我の功名があった。
退院前、測定器の上で唖然とする私に、看護師は当然のように言う。
『背骨が真っ直ぐになったんだからねぇ~。それにあなた、急にダイエットしたから皮膚が余ってたでしょ? 偶然が重なったんだわ。この症例の最高記録よ!』
私の視野は、手術によって大きく変わっていた。
身長が一気に152㎝→164㎝へと伸びたのだ。
この数字には見覚えがあって、すぐに適当なアカウントでフォロー中のあの記事を開く。
【Oh my god!! また1㎏太って、ついに大台突破だぁー!TT 164㎝の50㎏ってヤバくね⁈⁉】
『同じだ……』
運命の悪戯。この瞬間、壮大な計画が花を咲かせた。
死んでも償いきれない罪のある女の人生を奪う、という完璧な復讐。
しかしこれには、どうしても避けられない問題が一つだけある。