再会した幼なじみは黒王子? ~夢見がち女子は振り回されています!~
「これでも大黒柱だからさ、頑張らないとね」
「大黒柱って……翼くん、結婚したの?」
「うん。5年前にね」
「わ、そうなんだ! おめでとう!」
「ありがとう」
翼くんに会える嬉しさしか頭になかったから、今どう過ごしているかまでは考えていなかった。
きっと数ヶ月前の私なら彼の結婚にショックを受けていたと思うけれど、今はただ、翼くんが愛する家族と日々を過ごしていることが嬉しい。
「上の子が小学校に入る前に家を建てようって、前から奥さんとも話してたんだ。場所も今住んでるところから近くていいところだし、子どもたちも友達と離れなくて済むから安心なんだよね」
「そうなんだ。お友達って大事だよね! お子さん、何人いるの?」
「女の子がふたり。もうひとりはお腹の中にいるから、もうすぐ3人になるよ」
「わ、にぎやかだね! すごくかわいいんだろうなぁ。ねぇ、航くんは会ったことあるんだよね?」
「まぁな」
「えーいいなぁ」
「コウって意外と子育てうまいと思うよ。うちの娘っ子たちもコウがいるとベッタリになるから妬けるくらいでさ。紗菜ちゃんも今度、コウと一緒にうちおいでよ」
「いいの? 嬉しい。ありがとう!」
航くんと小さな女の子が一緒に遊んでいる姿を頭に浮かべると、妙にかわいく思えた。