鉄仮面女史の微笑みと涙
家を出て車へ向かう
先生は当たり前のように車に乗る時と降りる時は手助けしてくれるし銀行のATMまで付いてきてくれた
多分私が外を1人で歩くのが怖いと言ったからだろう
ATMでお金を引き出そうとしたら、自分の給料の額に驚いた
独身時代から比べると倍ぐらいはあるかもしれない
必要な分だけ引き出して、スマホを見に行った
私はいつも元夫に渡されていただけだったので、こんなに種類があるとは思わなかった
私が迷っていると、先生が自分が使っているスマホが使いやすいからそれの色違いにしたらどうだ?と言われて、素直に従った
受け取れるのは1時間後と言われたので、買い物に行くことにした
買い物をしながら、ふと思ったことを先生に聞いた
「先生、そういえば家賃っていくらなんですか?結局大家さんって先生だから、先生が決めるんですよね?」
「ああ、そうだな……2万ぐらいでいいよ」
「は?いくらなんでも、それは安すぎでは?」
「別にいいけど?妹なんか、年間5万しか払ってなかったぞ。医者のくせに」
「いや、でも」
「大家の俺がいいって言ってんだからいいんだよ」
この話は終わりだと言わんばかりに先生はスタスタと行ってしまったので、慌てて先生を追いかけた
それからスマホを受け取りに行き、皆川部長宅へと向かう
その途中、私はやっぱり家賃を上げてくれと言ったが先生は聞き入れてくれない
皆川部長宅に着いてからもまだ押し問答が続き、お互いかなりヒートアップしていて、みんなにびっくりされた
「あんたもしつこいな。いい加減に諦めたらどうだ?」
「だって、あんないい部屋2万でいいって、正気じゃありません。それに私、研修の前に借りたお金も返してないんですよ」
「貸した金は費用と一緒に請求するって言っただろうが」
「じゃ明日にでも請求して下さい」
「ったく……あんた、意外に強情だな」
私達がこうしてる間も、部長達はヒソヒソと話している
「柳沢があんなにムキになってるのも珍しいな」
「そういえば海青ちゃん、学生時代あんな感じだったかも」
「へえ。そうだったんですね」
「でもあの2人、楽しそうじゃない?」
こんなことを話しているなんて露知らず、私と先生は睨み合っていたが、先生がそうだと言って私に微笑んだ
私は思わず身構えた
「じゃ、家賃20万にするか?」
「は?」
「そんなに払えないよなぁ?」
「う……」
「だったら、家賃は2万で決まり。それが嫌なら自分で今から家探すんだな」
「ひどい」
「じゃ契約成立ということで」
「先生っ!」
「あんた、俺の職業なんだと思ってる?」
「え……?」
先生は今までで一番意地悪そうな顔をして言った
「弁護士に口で勝とうと思うなよ」
私は、うっと言葉に詰まって祥子ちゃんと奈南美さんに駆け寄った
「祥子ちゃん、奈南美さん。私、どうすればいいの?」
それを聞いた祥子ちゃん達は大爆笑
「流石に私も弁護士先生には勝てないわ」
「いいじゃない海青ちゃん。先生のご厚意に甘えなよ」
私には選択の余地はないらしい
私は先生を睨んで言った
「先生の意地悪!」
「意地悪で結構。この意地っ張り」
その瞬間、またみんな大爆笑
私は納得いかず、テーブルの席について目の前にあるケーキを頬張った
先生は当たり前のように車に乗る時と降りる時は手助けしてくれるし銀行のATMまで付いてきてくれた
多分私が外を1人で歩くのが怖いと言ったからだろう
ATMでお金を引き出そうとしたら、自分の給料の額に驚いた
独身時代から比べると倍ぐらいはあるかもしれない
必要な分だけ引き出して、スマホを見に行った
私はいつも元夫に渡されていただけだったので、こんなに種類があるとは思わなかった
私が迷っていると、先生が自分が使っているスマホが使いやすいからそれの色違いにしたらどうだ?と言われて、素直に従った
受け取れるのは1時間後と言われたので、買い物に行くことにした
買い物をしながら、ふと思ったことを先生に聞いた
「先生、そういえば家賃っていくらなんですか?結局大家さんって先生だから、先生が決めるんですよね?」
「ああ、そうだな……2万ぐらいでいいよ」
「は?いくらなんでも、それは安すぎでは?」
「別にいいけど?妹なんか、年間5万しか払ってなかったぞ。医者のくせに」
「いや、でも」
「大家の俺がいいって言ってんだからいいんだよ」
この話は終わりだと言わんばかりに先生はスタスタと行ってしまったので、慌てて先生を追いかけた
それからスマホを受け取りに行き、皆川部長宅へと向かう
その途中、私はやっぱり家賃を上げてくれと言ったが先生は聞き入れてくれない
皆川部長宅に着いてからもまだ押し問答が続き、お互いかなりヒートアップしていて、みんなにびっくりされた
「あんたもしつこいな。いい加減に諦めたらどうだ?」
「だって、あんないい部屋2万でいいって、正気じゃありません。それに私、研修の前に借りたお金も返してないんですよ」
「貸した金は費用と一緒に請求するって言っただろうが」
「じゃ明日にでも請求して下さい」
「ったく……あんた、意外に強情だな」
私達がこうしてる間も、部長達はヒソヒソと話している
「柳沢があんなにムキになってるのも珍しいな」
「そういえば海青ちゃん、学生時代あんな感じだったかも」
「へえ。そうだったんですね」
「でもあの2人、楽しそうじゃない?」
こんなことを話しているなんて露知らず、私と先生は睨み合っていたが、先生がそうだと言って私に微笑んだ
私は思わず身構えた
「じゃ、家賃20万にするか?」
「は?」
「そんなに払えないよなぁ?」
「う……」
「だったら、家賃は2万で決まり。それが嫌なら自分で今から家探すんだな」
「ひどい」
「じゃ契約成立ということで」
「先生っ!」
「あんた、俺の職業なんだと思ってる?」
「え……?」
先生は今までで一番意地悪そうな顔をして言った
「弁護士に口で勝とうと思うなよ」
私は、うっと言葉に詰まって祥子ちゃんと奈南美さんに駆け寄った
「祥子ちゃん、奈南美さん。私、どうすればいいの?」
それを聞いた祥子ちゃん達は大爆笑
「流石に私も弁護士先生には勝てないわ」
「いいじゃない海青ちゃん。先生のご厚意に甘えなよ」
私には選択の余地はないらしい
私は先生を睨んで言った
「先生の意地悪!」
「意地悪で結構。この意地っ張り」
その瞬間、またみんな大爆笑
私は納得いかず、テーブルの席について目の前にあるケーキを頬張った