鉄仮面女史の微笑みと涙
「お父さんの夢は、娘婿と酒を飲むことやったけんねぇ」
「いや、まだ婿やないし」


ふふふと笑う母にため息をついた


「お母さん、まだ結婚とかそんな話全然出てないんやけん、変なこと透吾に言わんでよ?」
「分かった分かった。はい、これ運んで。そうや、あんたは飲まんのね?」
「……飲むに決まっちょんやん」
「はいはい。ほどほどにしとくんよ」
「は〜い」


透吾と父の所に戻ると、2人は楽しそうに焼酎を飲んでいた


打ち解けるの早いなぁ
男同士だからかな
そう言えば2人とも透吾のこと、名前で呼んでたな
私と付き合ってるって電話で言ってたからかな


そんなことを思いながら私も焼酎を飲んだ


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