【完】せんぱい、いただきます。

「俺もあんまし学校来ることないし、次、学校出会えたら運命かも」





そんな言葉が私の頭の中に響いた。

いや、そんなわけない。

これは、さっき出会った頃を

思い出していたから。






「偶然だね。」



一樹さんの白い肌が太陽に眩しい。


この人、絶対日焼けしたら赤くなるタイプだ。




そんなことを考える。



「おつかれさまです。

今日はどうしたんですか?」



私は、少し動揺したのを気づかれないように

話を逸らす。




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