溺甘副社長にひとり占めされてます。
「俺のことを恋しがって、俺がいないから寂しくて泣きそうな顔になってる美麗ちゃん、たまらなく可愛い」
頬をなぞった彼の指先に、背筋が甘く痺れた。微かに目を細めた瞬間、彼の唇が私の唇に触れた。
唇の持つ熱に、鼓動が高鳴りだす。
心はずっと彼を求めている。彼のことを欲している。
すっかり和臣さんの虜になってしまっている自分に気付かされ、苦笑いする。
確かに、彼の魔法は強力だ。
「頑張ってはみたけど……やっぱり俺、その魅力に勝てそうにないな。自分の腕の中でほほ笑む君が愛しくて、さっきからずっとキスしたくてたまらなかった……もう我慢できない」
甘い吐息を挟みながら繰り返される口づけに、翻弄されていく。
熱くなった互いの身体が、ゆっくり傾いていく。
ベッドの上へと倒されてしまえば、私の視界は彼でいっぱいになる。
「十二時過ぎたって、美麗ちゃんは俺の腕の中だよ? 寂しい思いをさせた分、思いっきり甘えさせてあげるから、君のすべてでもっと伝えて。俺のことが好きで好きでたまらないって」
また唇を奪われる。
「大好きだよ、美麗ちゃん」
低く囁かれた甘い響きが、私の肌へと落ちてくる。
手を伸ばし、彼の湿った髪に触れれば、彼の手も私に触れてくる。
あなたの名を呼びながら、愛しさをゆっくりつなぎ合わせていく。
優しい愛に包み込まれたまま、夜が更け、幸せな朝が来て……。
私はあなたをもっと好きになる。
おわり


