好きになった子は陰陽師になった。ーさくらの血契2ー【完】


(う、うわ~~~っ、黎の口から改めて言われると……恥ずかしいな、これ。……あれ? でも、海雨にも言われたけど、ちゃんと告白とかしてないけど……そう呼んでいいのかな? いや、そもそも私、黎に好きって言ってなくないか……?)
 

黎と付き合うことは一連の流れの中で繋がった縁だからか、ちゃんとした『告白』というものがなかったように思う。
 

けれど今、隣にいるのはその本人だ。


「………」


(これって……チャンス? ママと紅緒様公認で、一日一緒でいいんだよね?)
 

真紅は心の中で拳を握った。


(今日、絶対に黎にすきって伝えるっ) 


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