私の物語2(仮) ~現在 社会人編~
16 祖母

祖父が亡くなってから一年後の冬 祖母が亡くなった

祖母は 足が悪かった

祖父が亡くなってからも祖母は 自分の事すらできなくなっているのに 昔からやっていた畑をやると 皆が止めても全く聞く耳を持たなかった

雪の重みで ハウスが潰れていたのに直してまで 一人で やろうとしていた

結局のところ 一人では できなく家の人が 手伝わなきゃ畑をできなかった事に 本人は気付いていなかった

皆仕事で 忙しい中 平気で人を使う祖母に 私は 腹が立っていた

私は 祖母が嫌いだが 手伝っていた

祖母は 畑をやるのは 仕事だと言っていて 仕事じゃなくて趣味でしょ?と言っても仕事だと曲げなかった

ものすごい頑固なのだ

私も 頑固だが 年をとってから頑固になるのは 嫌われる原因の一つだと思った

人のふり見て我がふり直せとはこの事だ 自分も気を付けねばと感じた

畑は それなりに広いので すごく疲れる

少しやるだけで 農家の大変さが わかると思った

こんな大変な事は やりたくないし 関わりたくないと思っていた




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