長い夜の終わりにキスを
__このいま使っている球体物は、この国では【マジックアイテム(魔法道具)】と呼ばれるものの一つだ。
簡単にマジックアイテムとは何か、を説明するとそれは【簡易魔法】である。
魔法使いの魔法を使う原理を応用して、今から98年前に位に作られたとされているーーっていっても、昔と今ではマジックアイテムのクオリティが比べ物にならない教科書には載っていたけど。
とても便利なものだけど、マジックアイテムにはいくつかの条件がある。
一つ目は、魔法をかけたいものに翳(かざ)し、マジックアイテム名の後ろに続けて発動、と言うこと。
二つ目は、そのマジックアイテムの効果を解除したいときは今度は発動の時と同様に、マジックアイテム名の後ろに今度は解除、ということ。
この二つが主に使用条件で、三つ目が一番大事。
ーー三つ目は、使用制限があるということ。
例えば、今私が使ってるマジックアイテム、【シーンシールド】。
すべてのマジックアイテムの込められている魔力には上限がある。シーンシールドにだけ限って言えば、それは1000。
例えばいま私がギルドに届けに行ってる間...大体およそ10分。一分ごとに、このマジックアイテムは内臓されている魔力を1消費する。
つまり簡単に言うと、このマジックアイテムが使えるのはギルドへの片道100回分。
もし、このマジックアイテムの内蔵されてる魔力がなくなったらそれはパキン、と音を立てて壊れ、そして消失する。そして消失した瞬間、その効果は失われる。
これが三つ目の使用制限。
あともう一つ使用できない場合が一応ある。
それは誰かによってマジックアイテム自体が破壊された場合。
--と言ってもマジックアイテムに内蔵している魔力がマジックアイテム自体にシールドを常時発動しているから、そう簡単に破壊なんてされるわけがないんだけれども。
ちなみに内蔵されてる魔力はマジックアイテムの種類によって多種多様で、実際に自分が買ってみなければわからないようになっている。
まあでもいまでは普段からマジックアイテムを多用しているから、よっぽどのモノじゃない限り多くの人がそれらを把握していると思う。