長い夜の終わりにキスを
どうしたものか...とギルドマスターは項(うな)垂れる。
「どうしたもんか...ってそりゃあ、断ればいいじゃねぇかマスターよぉ。」
そう言い返したオルトさんは何を言ってんだこのじいさん、とでも言わんばかりだ。
そしてここで、ある一つの予想が私の頭の中に浮かんだ。
「...じゃが、断ろうにも断れんのじゃよ。」
そして私のその予想は、マスターのその一言によってより確実になった。
マスターの返答に納得のいかない、とオルトさんは言葉を重ねる。
「どうしてだよマスター!」
「どうしても、なのじゃ!!」
だけれどその言葉も、マスターの有無を言わさない一言によって終わりを告げた。
30秒ほどの沈黙の後、次に声を上げたのはアベル君だった。
「だけどそんな所にアリアをーー」
「わかっておる!わしとて、そんなことはわかっておるのじゃ。」
マスターはアベル君の言葉を遮って、そういった。