狂愛彼氏
「そうだね」
「それから――……」
『間もなく、アドベンチャー発進します。安全ベルトはしっかりと下がっておりますでしょうか?』
アナウンスが流れ出すと、ざわざわとした声が大きくなった。
私は無意識にベルトを掴む。
「飯の後は、お化け屋敷にでも行くか」
「え――……?」
『それでは、いってらっしゃーい!』
ガコンと動き出す。
「お、動き出した」
「疾風、さっき何て言ったの?」
アナウンスで聞こえなかったよ、と聞くと、疾風は、同じことを言ってくれた。
ガコン、ガコンとレールの頂上を目指す。
「飯の後は、お化け屋敷行こうかって」
「お、お化け屋敷?――…っきゃああああああああ!!!」
急降下。
心の準備をしていなかった私は見事に絶叫。