私の恋した誘拐犯【完】
「あっぶね、今拓巳に惚れかけたぜ」



キョンタが汗を拭く真似をして



「あっぶない、抱きしめるところだった」



莉奈が自分の両肩を抱き



「あっぶない、涙腺持ってかれるとこだった」



私は涙を拭く真似をする。



「何なんだよおまえら!」



さすがに突っ込んだたくちゃんだったが、その顔には笑顔が浮かんでいた。



いつも人をからかったり意地悪したりが多いたくちゃんだったから、きっとみんなギャップにやられている。



バスケとなると、こんなにかっこよく見えるものなのか、と。
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