私の恋した誘拐犯【完】
めでたく、たくちゃんの試合を見に行けることになった。



「…負けらんねーな」



気負いなんて感じることもなく、たくちゃんの目はギラギラと輝いて。



そういうたくちゃんの前向きで何事にも「やってみなきゃ分からない」の精神には、みんな引っ張られていく。



だからたくちゃんを信頼している。



「負けたら俺が慰めてやっかんな!」



キョンタがバンッとその背中を叩くと



「負けねーよ」



たくちゃんはそう強気に笑った。
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