私の恋した誘拐犯【完】
ボールを追いかけるたくちゃんの姿



その目には、一生懸命な人にしかない確かな輝きがあって。



周りを見渡しても、たくちゃんのファンはいるようだ。



「綾瀬あれで彼女いないって、ほんとどうかしてるっていうか宝の持ち腐れっていうか…ねぇちぃ?」



「そうだねぇ…」



そのことに関しては、私も同意見。



何であそこまでイケメンでかっこよくて、スポーツ万能、性格も抜群に良しのたくちゃんに彼女がいないのか。



「そうだね、じゃないでしょちぃ!」



と、同意見を示したはずの私を莉奈が叩いてきた。



「あ、え?なんで?」



訳が分からず叩かれた肩を押さえる。

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