護衛の私と主人の君と
ゴールしたのは良いものの、ここは暗くて今も私の腕に抱き着いてる昌。



「いい加減離れろ」



昌「無理だ無理。せめて雪が来るまで!頼む!」



………。



雪。



もしも、もしも私と君が同じ気持ちで、蓮が目星を付けてる相手が私だとしたら、どうする?



やっぱり、嫌だろうか。



組の、若頭で、次期組長の女なんて。



「雪」



昌「………」



夜の風に髪を靡かせて、私は小さく呟いた。



すると、気配?



というか、誰かこっちに走ってくる?



と振り向くと、



ギュウ



えっ?



腹部を抱き締められた。


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