【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
『いざなおう、いざなおう、めくるめく世界へ…こちらへおいで…さぁ、いざなおう、めくるめく世界へと…』

『何もかも忘れて、いざ進むがいい…奈落へと…その手を取って連れ出そう…そして、貴女の心に最期の灯りを…点してろう…』


歌声は、どこまでも明るい。
リュートは、それに合わせてとても軽快だ。

けれど、その歌詞はとても冷徹で、彼の甘い声に魔女達は次々に惑わされそして、その後に続く呪詛にも似た言霊で硬化されていく…。


「さぁ、アリア、そしてルーク、後はキミ達に任せたよ?」

「分かったわ…さ、ルーク手を貸して!」

「あぁ!」


二人は背中合わせになり、敵へと向かう。
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