【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
アリアの瞳に浮かんだ涙を拭って、コナーはそう呟いた。
辺りには、まだ不穏な空気が流れている。
だから、コナーはコナーなりにアリアの事を思いそう奮い立たせようとした。
それが気に入らないルークが、横から口を挟む。
「アリアは、しっかりしている。コナー、お前こそ、気を引き締めろ」
「ルーク、いいの。コナーの言ってることは正しいもの…そうね…まだ道は長い…。ここで躓くわけには、いかない…」
アリアは、崩れ落ちていった魔女達の欠片…もう既に灰になりかけている…グルーの欠片を見つめながら、そう呟いた。
「みな、気をつけろ…まだこの奥には、こんな魔女達よりも強力な敵が潜んでいる…その力は計り知れない…」
ワイアットは、苦悶の表情でそう呟いた。
見ると、その腕に魔女が放った火だるまが当たったのであろう傷が痛々しく存在していた。
「ワイアット!!」
皆が、ワイアットを囲むようにして集まっていく。
すぐに、ジャックが自分も使っていた薬草を用いてその傷を癒すけれども、それだけでは足らず、オリヴァーが回復の呪文を唱えた。
「フェフ!」
「…っ。すまない、オリヴァーにジャック。世話をかけたな」
「いーって、いーって。こういう時はお互い様だろ?」
「そうです。ワイアットに何かあれば、皆は壊滅してしまいます。貴方の力で纏まっていられるんですから…」
「そうよ、ワイアット。貴方がいなければ、この旅は進められないの…だから、無茶はしないで…?お願い…」
「…あぁ…分かった…そう出来るように心掛ける」
そう、少しだけ場が和みそうになった瞬間。
ガハハハハハハハハハハッッ
身も凍るような、心臓を鷲掴みされるような、そんな不気味で大きな笑い声が辺りにこだました。
辺りには、まだ不穏な空気が流れている。
だから、コナーはコナーなりにアリアの事を思いそう奮い立たせようとした。
それが気に入らないルークが、横から口を挟む。
「アリアは、しっかりしている。コナー、お前こそ、気を引き締めろ」
「ルーク、いいの。コナーの言ってることは正しいもの…そうね…まだ道は長い…。ここで躓くわけには、いかない…」
アリアは、崩れ落ちていった魔女達の欠片…もう既に灰になりかけている…グルーの欠片を見つめながら、そう呟いた。
「みな、気をつけろ…まだこの奥には、こんな魔女達よりも強力な敵が潜んでいる…その力は計り知れない…」
ワイアットは、苦悶の表情でそう呟いた。
見ると、その腕に魔女が放った火だるまが当たったのであろう傷が痛々しく存在していた。
「ワイアット!!」
皆が、ワイアットを囲むようにして集まっていく。
すぐに、ジャックが自分も使っていた薬草を用いてその傷を癒すけれども、それだけでは足らず、オリヴァーが回復の呪文を唱えた。
「フェフ!」
「…っ。すまない、オリヴァーにジャック。世話をかけたな」
「いーって、いーって。こういう時はお互い様だろ?」
「そうです。ワイアットに何かあれば、皆は壊滅してしまいます。貴方の力で纏まっていられるんですから…」
「そうよ、ワイアット。貴方がいなければ、この旅は進められないの…だから、無茶はしないで…?お願い…」
「…あぁ…分かった…そう出来るように心掛ける」
そう、少しだけ場が和みそうになった瞬間。
ガハハハハハハハハハハッッ
身も凍るような、心臓を鷲掴みされるような、そんな不気味で大きな笑い声が辺りにこだました。