小さな奇跡。


「初めて見たのは…隼人くんが初めて出たドラマを見た時…なんか引き付けられるものがあって…なんでこんなに演技が上手なんだろう?たくさん練習してるに違いない…そー思うと同時に…あたしもこの人のように演技が上手くないりたい…素敵な人になりたい…そーおもった…それから出るテレビ出るテレビ見るようになって…あたしの夢は女優になること…そしてお母さんにお願いして今の事務所にはいった…入ったのは小学生の時…」






今でも覚えてる…


「はじめまして!愛菜って言います!宜しくね?凛ちゃん!」



そー言われてお姉ちゃんのように…今までしたってくれた…



「どれだけ練習してもオーディションを受けても結果は同じ…何度もくじけそうになった…でもその度に…隼人くんの言葉に勇気づけられた…」


『努力は必ず報われる』

『夢は見るものじゃなくて叶えるもの』

「努力は報われる…そう信じて今まで頑張ってきた…でも…そんな甘くなった…あたしのことを応援してくれる人もいる…でも全員ではない…アンチの方がよっぽどたくさんいる…初めて受かったあのドラマのワンシーン…あの日隼人くんに助けられたの…応援してくれてる人はその倍いる。1人で悩んでてもなんも始まらない…

あの時思った…この人はほんとにすごい努力を色んな壁を乗り越えてきたんだなって…ファンだったのにその瞬間…それは恋に変わった…でも!
それはあたしだけで…芸能界はそんな甘いところじゃない…このままあたしが我慢すればいい…この撮影もたまたまでこれから隼人くんと一緒にお仕事をするわけじゃない!…そー思ってた…なのに次々にお仕事は舞い込んできて嬉しいはずなのに悩みは増えて…
これはあたしの問題だから…そー思ってたのに愛菜さんがあたしに言ったの…
恋は止めれるものじゃないって…それ聞いてふと思い出した…隼人くんも同じことを言ってた…恋は止めれるものじゃない…しようと思ってするものでもない…その後から…余計に意識しちゃってどーしていいか分からなくなるし…そしたらマリンさんにいじめられるようになって…」



そう…もぉいいんだ!



振られたってなんでもいい!


気持ちだけでも受け取ってほしい…




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