また内緒の話




「私ね、毎日日記とか書いて思い出を残してるけど
でもやっぱり思い出は共有出来ないのがすごく寂しくて
私のこともっと知ってほしいって思っても結局さっきみたいに覚えてなくて後からりつを傷つける事になるし」





俺は何回も言うけど




今のままでも幸せだ





けど来那は違うのかもしれない








「来那は俺に対してどう思ってるの?」






「ごめんなさいって思ってるよ」





「それはなんで?」







「りつと私が過ごしてきた1年半はりつのもので私のものじゃないみたいじゃん
私はその中の1ヶ月で、月日が経ったらそれで終わっちゃうのが寂しい
りつに申し訳なくて、辛いよ」



ついに来那は泣き出してしまう


そして来那は続ける




「りつとは離れたくないのに
一緒に居た分だけ辛くなる
今りつは幸せって言ってくれても
私はこの変わらない日々がどんどん嫌になってくる」





「じゃあ来那、ケータイ出して」



俺が言うと来那はケータイをポケットから出す




「録音機能使っていい?」



「いいよ、」







来那のケータイの録音機能で




俺は言う





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