また内緒の話





俺と来那はしばらく抱き合う




そして体を離し





「とりあえず戻ろうか」


「うん」





俺と来那は病院に戻る





その途中




「律」




後ろの方から声が聞こえる



「ん?」



振り向くと





「あたし、邪魔みたいだから帰るね!」



詩穂がいた





「詩穂??どこに居たの?」



「喫煙所だよ、外にあるからずっとそこに居たんだけどたまたまカップルが抱き合ってるとこ見ちゃったから通りづらかった」




し、詩穂に見られてたのか…






なんだか恥ずかしいな






まあいいか



「電車で帰れるよね?」


「まあ帰れるっちゃ帰れる」



「うん、じゃあね!」




詩穂は足早に帰っていった



「詩穂!ありがとな!!」






俺は詩穂に大きな声で呼び掛けた





「困った時はお互い様だよ!
じゃあお邪魔しましたー」





詩穂と別れる




居酒屋の帰りに詩穂を介護してる途中に来那と会った時はどうなるかと思ったけど





詩穂がいてくれてよかったな





今日も来那を見かけて俺への電話も出てくれて




助かった





ありがとう、詩穂

















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