また内緒の話
「来那、寒くないか?」
「寒い」
即答だった
まあそりゃそうだよな
俺も寒いくらいだ
さすがに上着は貸せないけど
寒がりな来那のためにいつもブランケットを持ち歩いてる
ブランケットを出して来那の膝に掛けた
「ありがと」
「おう」
カイロといいブランケットといい
色々持ってるのも全部来那のためだ
「来那、ここの公園でこのベンチで
来那と付き合ったんだよ」
「……そうなの?」
「おう、一年半前にね」
「…りつとそんなに長いんだ」
「いいや?まだ俺と来那は終わらない
あと100年半くらい一緒だぞ」
「なにそれ笑」
俺は無理矢理明るく接すると来那は少し笑ってくれる
「なんて言って付き合ったの?」
まだ寒いのか来那は体を縮こませながらも聞いてくれる
またこの場所で同じ事を言うのは若干恥ずかしい気もするけど
俺は答える
「俺の人生、来那に全部あげる」