また内緒の話
「本当だよ」
来那は俺のシャツの後ろをぎゅっと握る
「多分私の体は初めてじゃないかもしれないけど
私の記憶の中の初めてはりっちゃんだけ
全部りっちゃんで私の記憶を埋めてほしいの」
俺も来那も涙を流し合う
俺は来那から少しだけ離れて
そのままキスをした
泣きながらキスをするのなんて初めてだ
来那が思ってくれてる通り
来那の記憶を全部俺で埋めてあげたい
来那が愛おしい
何度も何度も唇を重ねて
俺は手を来那の胸の方へ持っていく
「りつ、大好きだよ」
来那は泣きながらも笑顔で言う
俺はそのまま来那を押し倒して
熱く体を重ねた