溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
幸い、あの婚約破棄が大成さんだけが悪いということにはなっていないようだし、中野さんのおかげでクビではなく謹慎になっているようだし……。
社長の怒りが静まれば、許してもらえるんじゃないだろうか。

私は大成さんが結婚は自分の意思でしたいということを主張したことは、間違っていないと思ってる。
もっときちんと話し合えば、きっと社長もわかってくれる。


「……うん。けど、まだ未熟すぎる。いちから自分を鍛えなおしたい」


だから、ハウスキーパーをするなんて言い出したの?
なんて真面目な人なんだろう。

浮ついた言葉で私をアタフタさせるくせして、心の中には一本しっかりとした筋が通っているように感じる。


「私、応援してます」


そう漏らすと、彼は私の頭を抱えるようにして抱きしめなおす。
密着度が高すぎて、息がうまく吸えないほど胸が高鳴ってしまう。


「ありがと。澪とならうまくやっていける気がするんだ」


あれ、この流れだと、完全に同棲が決まり?
< 119 / 363 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop