溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「高級レストランで食事してるんじゃないですか?」

「そんなの毎日食ってたら飽きるだろ? アメリカにいた頃、自炊してたんだ。少しはできるぞ」


大成さんが自炊? 想像できない。
お手伝いさんでもいたのかと思った。


「材料、なにがあったっけ……」


彼はそう言いながらキッチンに行き、冷蔵庫を開けている。


「卵はいっぱいあるな。けど、他にあんまり……。オムライスならできるか」

「私、オムライス大好きです!」


彼が庶民的なことを言うので、ホッとして大きな声が出てしまう。


「それじゃ決まり。あれ作ろう。ナイフ入れると、半熟の卵がトロトロ溶け出すヤツ」

「そんなのうまくできません……」


レストランで見たことはあるが、自分で作ったことはない。


「俺が作るよ。って、実はオムライスしかできないんだけど」


彼はクスッと笑みを漏らす。

オムライスだけでも、彼が作れるなんて意外だった。
だって、毎日外食しているとばかり思っていたんだもの。
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