溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
私たちの関係を隠してあるので、私は冷や汗たらたらだ。
けれど彼は今まで笑わない人だったなんて信じられないくらい、にこやかな表情を見せる。


「八坂さん、いい男ねぇ」


向かいに座っている、三十代後半の女性、清水(しみず)さんがつぶやく。彼女は一番のベテランで、よく一緒にスイートを任せられる。


「いえいえ、とんでもない」


大成さんは謙遜しているけれど、たしかにいい男だ。
どうせ働くならハウスキーパーより、フロントのほうがいい気がする。
英語もできるんだから。


「ここで働くより、ホストのほうがいいんじゃない?」

「ホスト!」


清水さんの発言に、私が反応してしまった。
大成さんがホストって……と思ったものの、一瞬似合いそうだと思ったことは秘密だ。


「あれ、西條さん、俺のホスト姿見たい?」

「い、いえっ」


あぁ、私にあんまり構わないで!


「それじゃあ、今度おもてなししますよ。西條さん」
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