溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
そのときの大成さんのイジワルそうな顔ときたら。
私たちの関係がバレたらやりにくくなるのに。
彼はそれがわかっていて、私をからかっているようにも見える。


「ちょっと、私もしてくれない?」


私が戸惑っていると、清水さんがそう言うので、爆笑が起こった。

そうやって、一日はあっという間に過ぎた。
大成さんは初日にしては手際もよく、驚いたくらいだった。



それから半月。
大成さんはよく働き、他の仲間たちとも打ち解け、すっかりハウスキーパーの一員として違和感がなくなってきた。

ただ、家での散らかし具合が一向に変わらないのが不思議だけど。

御曹司の彼にこんなことをさせていいのか、今でも戸惑いはあるものの、「勉強のうちだ」と真面目に頑張る彼がまぶしかった。


仕事が終わり家に帰ると、大成さんは「うーん」と伸びをしている。


「あーっ、腰いてぇ」


それもそのはず。背の高い彼は、私より屈んでの作業が多い。
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