溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
私がここに来てから、どうしてもと譲らない彼と同じベッドで眠る日が続いてはいるものの、こんなことをされたのは初めてでドキドキしてしまう。


「少しだけ。な?」


『な?』なんて甘えられて悪い気はしないけれど、目の前に整った顔があるとどこを見ていいのかわからず、目がキョロキョロと宙を舞う。
緊張していると、彼が私のことをじっと見ているのに気がついた。


「あ……」

「澪って面白いな。見ていて飽きない」

「勝手に見ないでください!」


両手で顔を覆うと彼はムクッと起き上がり、今度は私の肩に頭を乗せる。


「澪も疲れたら、俺に甘えていいぞ?」

「えっ?」

「もうひとりじゃないから。癒し合おうよ」


彼の言葉がうれしくて、手を下ろして横を向くと、目の前に彼の唇があって、慌てふためく。


「癒し合うって、なんか淫靡な響きだな」

「なんてこと……」


ダメだ。彼の言うことにいちいち振り回されて、卒倒しそうだ。
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